映画「聲の形」から読み解く!京都アニメーションのデザインパターン
春から秋へ、時間の経過を表現する秋の花「コスモス」
山田尚子監督作品をはじめ京都アニメーションの作品は、セリフには出てこない「象徴的な映像」により、ストーリーやキャラクターの心情の説明が多くなされています。分かりやすく例をあげると、雨が降ってる時はキャラクターの心情も暗くなり、晴れたら元気になるといった演出です。こういった演出は、監督の心象風景を描写したような表現ではないため、ある程度論理的に検討すればその意味が分かり、物語を補強している事が多いように感じます。
僭越ながら、こういった京アニ作品を試聴する中で見つけた象徴的な映像の演出パターンを「京アニデザインパターン」と勝手に呼称し、聲の形を題材にその演出パターンがどのように出てくるのか読み解いてみました。いくつかのパターンに関しては過去作も言及しています。この施策を通して、自分の映像に対する読解力を上げること、そして知見を共有することで、京アニに興味を持ってくれる方が増えることを目標とします。1
京アニデザインパターンを知ることで、過去・現在・過去あらゆる京都アニメーション作品を100倍楽しめるようになるかも?
- 最初のカットで物語りの全容を示すパターン
- 背景で物語るパターン
- 川で物語るパターン
- 花言葉で物語るパターン
- レイアウトで物語るパターン
- 足で物語るパターン
- 服で物語るパターン
- 食べ物で物語るパターン
- 対比するパターン
- (おまけ)絵コンテを読んだけど その1
- まとめ
最初のカットで物語りの全容を示すパターン
冒頭、暗いトンネルのような穴の中を光に向かって1人で歩いてカット
これは次のカットと比較すると将也だろうと推測できます。
a point of the light という文字が出た後に、硝子が加わって2人になって歩いているカット
これは『虐められていた・自分の事が嫌いになった2人が寄り添って、1点の収束した、光の出口に向かっていく』という、これから起こる聲の形のストーリーを要約したカットとなっています。暗い画面なので何となくぼーっと見てしまうカットですが、最初から油断できません。
流石に初見で見て気付くかと言うと?(はてな)ですが、後から検討したり、複数回に試聴で発見できるような仕込みだと感じます。また話しの中盤に養老天命反転地の「極限で似るものの家」という施設がでてきますが、このカットは「極限で似ている2人」を表現しているようなレイアウトという見方もできます。
2人が出口に近づき光が画面いっぱいに広がるカット
ちなみに映画の最後に、続きのカットが出てきます。中央の光が画面いっぱいに広がって、ホワイトアウトして青空が広がる。自殺したいとまで思いこんでいた2人が、一緒になって暗いトンネルからようやく抜けられた事を表現した美しい青空です。
参考例 ヴァイオレット・エヴァーガーデン第一話「愛してる」と自動手記人形
物語の全容を最初に凝縮するというパターンは、放映中のヴァイオレット・エヴァーガーデンの第一話でも見られました。
ヴァイオレットが少佐に向けて書いた手紙が風に乗って街や人の間を駆けめぐり2、その手紙の行方は結局分からなくなってしまうが、沢山の紙が舞う中で船が出向する(見知らぬ世界へ度立つような)希望や賑わいのあるカットに繋がる。ヴァイオレットが手紙というメディアを書く事を通して、人や街と交流し、少佐と自分という狭い関係から、外の世界に興味が広がっていくぞといったイメージを与えられました。
背景で物語るパターン
小学校の教室での掲示 右上の青い画用紙には「みんなで立ち向かう」の標語が・・・
音楽室の掲示 「表現を高めよう」「ハーモニーを大切に」
学習指導要領なのか学校の方針なのかは分かりませんが、形骸化した標語が書いてあるポスターが貼ってあります。イジメの発生を許してしまったクラスのみんなにとっては耳が痛いですね。
背景がアニメーションのストーリーやキャラクターの感情をサポートするというのは、とてもアニメらしい演出だなと思います。現実世界では悲しい日に晴れていたり、誕生日に台風がくることもありますしね。
飛行機がポツンと"浮いている”恐ろしいカット
高校のお昼休み、空に何か飛んでいるのをクラスの皆がワイワイ見ているなか、机に突っ伏して孤立する将也くん。かなり痛々しいカットの後、雲一つない青空の中”浮いてる飛行船“がでてきました。まさに学校のクラスで"浮いてる"将也くんを表現している飛行船。この飛行船自体は特に伏線という事も無く、これ以降出現していないので、将也の事の浮きっぷりを表現する言葉遊びとして出しているような気がします。容赦無いないですね。
結弦の心と連動した天気
公演で拾われた結弦、お姉ちゃんをイジメていた将也の家で手厚くもてなされ、どこかやりきれない気持ちを雨が代弁しています。3
そんな結弦に傘をさす将也
傘を挿して貰ったり、靴を貰ったり、正面からコミュニケーションをして、将也が変わろうとしている事に気が付き、徐々に許せるようになる。
雨が止んだ事を表現する波紋の無い水たまり
気持ちも晴れると雨も止む。この後のカットでお母さんが濡れているのも、雨の中探し回った事を想起させて良いですよね。背景でストーリーを補強するのはアニメであれば散見されるパターンだと思います。雨といえば、響けユーフォニアム「泣き虫サクソフォン」などもありました。
川で物語るパターン
川の中に居る1匹だけ違う色をした鯉4
背景に分類されそうですが、非常に大事な要素なので別枠にしたいと思います。 川は三途の川など生死の表現が分かりやすい例ですが
『007 スカイフォール』より。生きてはいたもの後遺症で身体能力が失われ、スパイとしては死んでしまう。
Ω:水面に落ちることは死、生まれ変わりを意味することが多いです。最近の映画だと『007 スカイフォール』。冒頭、ジェームズ・ボンドは作戦に失敗して川に落下する。川底はドクロになっており、一度死んでしまったという意味が明らかです。川ということで言えば、時間が止まる事なく流れ続ける、Point of no return という意味でもよく使われていますね。
冒頭のカットで将也が川に飛び込もうとしますが、これは物理的に川で死のうとしたので分かりやすく三途の川の解釈に近いですね。
硝子による告白のカット
硝子が告白のカットも川に掛る橋の上でした。やはり告白すると普通は今までの関係には戻れなくなってしまうものです。Point of no returnの解釈でしょう。ただ将也くんの鈍感力のお陰(?)で2人の関係は余り代わりませんでした。イジメられて耳を塞ぎ込み、周りの情報をシャットダウンしていた状態で感じ取る事は難しかったのかもしれません。
硝子を助けた将也がマンションから落ちた後のカット
マンションの上から飛び込み自殺を図った硝子を助けた将也、助けの最中小学校時代の行いを反省していましたが、どうにも落ちてしまいました。ここで川の中に落ちたという表現がされています。このカットの川は、実際にマンションの横に川が流れている訳ではないため、観念的なイメージのようです。
この直前のカットで卵の黄身が落ちて割れない事と、将也のポーズもお母さんのお腹の中の胎児のようなポーズという事で、ここでの川はお母さんのお腹の中で生まれる(生まれ変わる)事を表現しているように思います。この次のカットでおへその辺りから血がでているのもヘソの尾が切れたという見立てもできますね。
実際にこの後の将也は人が変わったように、硝子に頼ることが出来るようになります。
参考例 たまこラブストーリー
将来の事を話すたまこ達
さて、他の作品も見てみると、例えば たまこラブストーリーでは、たまことその友人たちが将来の事を話し合うカットで出てきましたね。将来どんな職業につくのか?大学進学はどこに?など不可抗力に将来の話しをするには打ってつけの背景でした。
もちぞう愛の告白のカット
もちろん告白のカットも聲の形同様、川というシチュエーションが選ばれていました。たまこラブストーリー・たまこまーけっとについては別途記事を書きたいですね。他にも色々と川のカットが出て来ますが、お話に即した観点で読み解く楽しみがあります。
花言葉で物語るパターン
花言葉の意味がカットやキャラクターの心情を表している事があります聲の形にでてきた花を幾つかピックアップしてみます。
青いシクラメン × 西宮硝子
硝子が持っている青いシクラメン
別のカットでは硝子抱えていたりしますが花言葉は、「はにかみ・内気」。耳が聴こえない事を抜きにしても内向的な性格という事を表現しているのかもしれません。
秋明菊 × 島田一旗
将也が島田にイジメられはじめたカットに添えられている菊の花
島田達に裏切られイジメられはじめたカットでは、キク科の花が咲いています。花びらの形から、これは秋明菊(シュウメイギク)ではないでしょうか。花言葉は「忍耐・淡い思い・薄れゆく愛」という意味を含むようです。将也にとっては辛い時期を迎える事になりそうです。
青い薔薇 × 石田 美也子(将也の母)
将也の自宅のリビングには青い薔薇のリース
造花だと思いますが、青い薔薇のリースが飾ってあります。青い薔薇の花言葉は、「夢叶う・奇跡・神の祝福・喝采」といった所で、部屋全体も青い色調で、どこか神秘的な空間になっているように感じます。未成年にとって母は自分を庇護してくれる神のような存在といった所でしょうか。
他の作品では例もあげるほどでもなく花が良く出てくるので調べてみると面白いです。特にヴァイオレット・エヴァーガーデンでは各キャラクターに花の名前が付いているので、性格やストーリーを補強する重要な”言葉”になっていると思います。
レイアウトで物語るパターン
富野由悠季監督の「映像の原則」を読んで知ったのですが、映像の向きには意味があるようです。詳しくは本を読んで頂ければと思いますが、超ざっくり説明すると、左向きはマイナス・右向きはプラスの意味を持つようです。これは絵コンテ担当者や話しの都合によっては厳密では無かったりする傾向がありますが、山田尚子監督は割りときっちり守ってつくっているように感じます。そういう観点で面白かったカットを幾つかピックアップしてみます。
Ω:実写映画でも映画全体の進行方向が決まっている場合があり、意識してみると面白いです。例えば『2001年宇宙の旅』は木星目指して右に進んでいく映画でした。欧米の映画では右がプラスである場合が多い気がします。演劇上のルールなのか、それとも文章を左から右に書くからなのか、理由ははっきり分からないですが。
皆で左下に落ちるジェットコースター
仲良くなれたと思ってみんなで乗ったジェットコースターは左下へ急降下。不穏な展開が予想されます。実際にこの後に些細な事からみんなの関係性がこじれてしまいます。
北枕で寝ているおばあちゃん
おばあちゃんは北枕のまま起き上がる事ができずに、亡くなってしまいました。
横になっていた事で北枕を回避した結弦
対して結弦は、おばあちゃんと同じ北枕で寝ていたようですが、右向きに起きる事ができたので一命をとりとめましたが・・・
硝子が自殺をしてしまった悪夢・・・・
ただ北枕の弊害はあったようです。過去に自殺したがっていたお姉ちゃんや撮影した動物の死骸などの良くない夢を見てしまったようです。
この北枕の配置はかなり意識的にやっているようです。CLANNAD After Store(個人的には伝説の)山田尚子回「白い闇」では、渚が死ぬ直前まで頭が右側に配置されていましたが、2人の思い出が走馬灯のようにフラッシュバックしてから次のカットには枕が左側にレイアウトされて死んでしまった事が表現されていました。泣けますね。
また、ヴァイオレット・エヴァーガーデンでもヴァイオレットが少佐の悪夢を見た時にも、頭が左側横向きの配置になっていました。きっと映像業界のお作法としてこういったデザインパターンがあるのでしょう。
死の直前に食卓を挟んで対比される2人
ついでに上記の寝る直前のカットでは、結弦が撮影している死体の写真が左側の暗がりに配置されており、明るい部屋との対比で生死を表現しています。生死のラインに対して、結弦は背を向けられていますが、おばあちゃんが死の方向へ向いている、恐ろしい事をしやがる・・・。
将也が死の淵から起き上がる際にも北枕からスタート
将也が死の淵から起き上がる際にも北枕からスタートします。マンションからの飛び降りで、一度リセットして生き方を改めて再スタートするというような表現ですね。一説には北枕から起き上がったら幽霊とか亡霊になるという意味もあるようですが、今回は頭がちょうどカーテンで隠れるような北枕にしてあり、これに当てはまらないようにしているのでしょう。
足で物語るパターン
植野のぶっきらぼうに足を投げ出して、ちょっと色気も感じるカット。植野が将也を誘いますが、スルーされてがっかりな足の演技が見ものです。
山田尚子といえば足というのは、ファン共通の理解だと思います。通称「山田レッグ」聲の形でもやってくれました!
将也に告白をした後の硝子の足
寝そべり足パタパタパターンは新鮮でしたね。あー告白しちゃった!というような少し後悔と恥ずかしさが入り交じるようなパタパタ。
遊園地に誘われて嬉しい硝子の足
さきほどとは変わって。喜びを噛みしめるようなゆっくりパタパタ。同じ構図でも足の動きだけで対象的な感情表現ができる事に驚かされました。SNS上では「山田レッグ」以外にも「山田パー」「山田マスク」という手を使ったパターンについても言及がありますが、聲の形では手話を丁寧に扱う関係で封印されているように思います。
服で物語るパターン
雨の中、結弦を探し回ったお母さんの服
山田尚子といえば「けいおん!」で特徴的なTシャツを出していましたが、今回Tシャツで一番遊ばれているのは植野さんだと思います。高校時代にはデザイン関係を学ぶほど、お洒落には関心度の高い植野さんという設定のようですが・・・。
ハイビスカスの花言葉は美。
花言葉パターンとの組み合わせですが、植野さんの学校での立ち位置(美少女)を端的に表した服装ですね。
Cupid girl の文字が!
これは気がついた時に笑ってしまったのですが、将也くんに言われて、硝子の補聴器を投げる植野さんのTシャツの柄が『愛のキューピッド』。大好きな将也くんの為にキューピットをしてしまってるんですが、さすがに演出担当の方の悪意を感じました(笑)
服と関係ないですが、シューティングが好きな将也に対して、物を投げられない(コミュニケーションの苦手な)硝子の代わりに補聴器を投げてあげて、2人の恋愛をサポートしてしまっているという構造も面白いです。
食べ物で物語るパターン
将也のつくったケーキを食べる硝子の母
食べるという行為は、生きるために必須な行為で、映像の中でもとても良く出てきます。種類や食べ方等など、人が生きてる事をとてもよく表現しています。
Ω:完全な作りものであるアニメにとって、食事カットは余計に大事だと思います。キャラクターが我々と同じようなものを食べていることで、白紙に描かれた彼らにも生活があると信じられるし、苦悩に共感することもできます。
自殺を辞めた翌日、目玉焼きを食べるカット
自殺しようとした将也が翌日に目玉焼きを食べているカット。特に目玉焼きは卵 = 命を食べる事になるので直接的な表現です。ちゃんと生きようとしている事が表現されています。個人的には、このカットはホッとしました。
将也が食べ物を分け与えようとするカット
ジブリ映画などでもよく出てくる表現だと思いますが、人に食べ物を渡すのは仲間になるとか家族になるといった親密度が一気にアップするイベントですね。あげる側としては食べ物は無くなったら死んでしまうような重要なアイテムです。できれば自分で食べてしまいたい所ですが、相手に渡すことで「一緒に生きたい」「一緒に楽しみたい」という事を表現できます。今回は当てはまらないとは思いますが、食べ物を渡すほど裕福という表現もできますね。
貰う側としても、もし食べ物に毒などが入っていたら最悪死んでしまうわけです。相手を信頼するとか、例外的に性格が無鉄砲でないと、食べ物を貰って食べるというイベントは成立しません。
公園で保護された結弦。食べる事を嫌がっていたが、マリアに促され結局食べてしまうカット
実はこの映画でひたすら物を食べまくっているキャラクターがいます。
病院の待合で牛乳パックを吸う結弦。もう中身が無いのに吸っているのは手持ち無沙汰なんでしょうか
自宅の冷蔵庫へ牛乳をしまう結弦。口に牛乳がついてます(笑)
結弦なのですが、牛乳を飲んでいるところからすると、身長を伸ばしたいのではないでしょうか。他にも、おばあちゃんのしそジュース、ハンバーガー、ケーキ、たこやきなどなど食べています。成長期の子供には一杯食べて成長してもらいたいという制作者の気持ちがにじみ出ているようでした。
将也がマンションから落ちてあわや死亡事故という所でギリギリ割れない黄身
将也がマンションのベランダから落ちた直後に挿入される走馬灯のようなカットに生卵が挿入されます。将也が生卵に例えられて、黄身が割れなかった = 死んでいないという事を想起させるのに一役買っています。また産み落とされたようにも見えます。個人的にはとても好きなカットです。
参考例 境界の彼方 第4話「橙」のレバニラ
食費に困る栗山未来が先輩にレバニラをあげた
過去の京アニ作品にでてきた食べ物の中では、境界の彼方のレバニラが印象的でした。それまで人を避けてきた栗山未来、そしてついつい盆栽などにお金を掛けてしまい、食べ物に苦労している栗山未来が、秋人に対してはじめて心を許した事をレバニラをそっとあげることで表現していましたね。
対比するパターン
明暗やプラスとマイナスといった正反対の事を対比する表現はよくでてきます。
河川敷で若者があげた花火
自殺をしようとしたが花火の音でハッとさせられる将也
自殺しようと鉄橋に移動した将也でしたが、地元の若者があげた花火の音でハッとして飛び込む事を辞める事ができました。
自殺をしようとした硝子が見た花火
硝子の飛び降りのカットですが、花火の音や後ろで将也の声や、机のモノが落ちて大きな音がしても聞こえない為、飛び込むことを辞められませんでした。演出的にもきらびやかなスローモーションの花火の映像に対して、音は無音となって、硝子の視点となっているのが印象的です。
(おまけ)絵コンテを読んだけど その1
2017年11月に行われた京アニ&DO感謝祭「私たちは今」に参加してきました。特に良かったのは聲の形をはじめとした京アニ作品の絵コンテの一部が展示されている所でした。山田監督の絵コンテを読んでみるとアニメをつくるための最低限の絵・演技・効果音の情報は載っているが、キャラクターの気持ちや演出の意図はほとんど書いていませんでした。
今回紹介したようなデザインパターンなども当然スタッフは理解しているのか?現場の打ち合わせでフォローしているのか?はたまた監督の意図を汲み取ってみんなで開発しているのか?監督だけが分かって仕込んでいるのか?垂直統合の京都アニメーションだからできる映画なのか?これはけいおん!映画 Blu-ray特典の絵コンテを見て以来の疑問です。
まとめ
わたしなりに気がついた、聲の形・京都アニメーションのデザインパターンを紹介してみました。1カットずつ分析すればまだまだネタが散りばめられているとは思いますが、キリが無いのでこの辺で打ち止めとします。
こうしてまとめてみると、京都アニメーション・山田尚子監督作品は、複数回の試聴で発見できるような情報が多く仕込まれているなと感じます。5今回紹介した映画「聲の形」以外の京都アニメーション作品でも、こういったデザインパターンが散見されると思いますので、是非これを元に過去の作品を再視聴してみるのもオススメです。皆さんのアニメ試聴の一助になれば幸いです。
そして2018年4月21日には山田尚子監督作品「リズと青い鳥」が公開されますが、こちらも俄然楽しみですね。
語り・編集: α ( mirrorboy ) / コメント: Ω